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Story05

表舞台よりも、周りを支える裏方派。人の役に立てる仕事をしたかった

介護の仕事といえば、「大変」「きつい」というイメージをもたれがち。でも、実際の現場に足を運んでみると、利用者さんと楽しそうに話しをして、生き生きと働いているスタッフばかり。
「介護の仕事の魅力ってなんだろう?」働く人のリアルな声が聞きたくて、学生の気持ちもまだまだ分かる介護1年生に話を伺ってきました。

今回の主役は、介護職に就くことを中学生のときに決意したという特別養護老人ホーム すみれ園の三根千明さんです。

お話を伺った方

三根 千明

社会福祉法人 聖仁会 特別養護老人ホーム すみれ園 勤務

三根 千明

西九州大学短期大学部 地域生活支援学科 介護福祉コース 卒業

ーー介護の仕事を選んだきっかけは?

自分が表立って活躍するよりも、裏側で周りを支えるタイプで、将来は人の役に立てる仕事がしたいと子どもの頃から思っていました。

中学生のとき、テレビで見た介護福祉士に興味を持ち、学校の職場体験でも介護施設を選びました。その時は、職員さんの後ろをついて、実際の仕事の様子を見るだけでしたが、「なんてやりがいのある仕事なんだろう」と心を動かされ、介護の道に進むことを決めました。

私の名前を呼んで笑顔で話しかけられると、それだけで嬉しい。

福祉の専門コースがある高校、大学と進学し、夢だった介護福祉士を取得。資格はもちろんですが、学問としての知識を深めたかったので大学まで進みました。

ただ、学生時代はコロナ禍で介護実習が思うようにできなかったので、働きはじめた頃は自分の身体の使い方が分からず腰を痛めていました。職場の先輩たちにコツを教えてもらい、経験を重ねるうちに腰痛は解消。他にも、利用者さんを安心させる声掛けのテクニックなど、日々多くの事を学ばせてもらっています。

ちなみに、私が就職したのは中学生のときに職場体験で訪れた施設です。他の施設も検討した上で決めたことですが、当時仕事を見せてくれた職員さんもいらっしゃるので感慨深いです。

身体の使い方のコツがつかめれば、腰も痛くなりませんよ!

ーー介護の仕事の魅力は?

この仕事の一番の魅力は、利用者様から直接感謝の言葉を聞けることです。「ありがとう」の言葉や笑顔を見せてくださると、とても嬉しい気持ちになります。

まだまだ分からないことや、戸惑うことも多いですが、その分やりがいも大きいと感じています。常に新しい知識を身につけたいので、スキルアップにつながる研修などは参加するようにしています。先輩職員さんをお手本に、一人ひとりにあった介助やコミュニケーションができるようになって、利用者様やそのご家族に信頼していただける介護福祉士になりたいです。

スキルアップのオンライン研修にも積極的に参加したい!

ーー介護の仕事を目指す学生たちにアドバイスをお願いします。

施設での介護実習がしにくい状況が続いているので、経験不足が心配になるかもしれませんが、大学での学びは将来に生かせることがたくさんあります。「福祉」の分野といっても、仕事の種類や働く環境は多種多様です。ちゃんと知って現場を見ることで、自分に合う道を選び、後悔のない大学生活、将来を歩んでいただきたいと思います。