- 佐賀市
株式会社ライフサポート
- 業種
- 施設系
- 複合型
Voice
お話を伺った方
森永 秀毅(もりなが ひでき)
介護事業部 取締役介護事業部長
介護業界16年目。40歳で会社を退職し、佐賀に戻り株式会社ライフサポートを立ち上げる。現場や管理業務など介護事業に従事し、取締役介護事業部長を務める。
髙主 祐加(たかす ゆうか)
認知症グループホーム 介護スタッフ
入職4年目。管理栄養士として勤務後、4年前に現法人に転職。
「介護はコミュニケーションビジネスの究極の形だと思う」
そう話してくれたのは、株式会社ライフサポート(以下、ライフサポート)で取締役を勤める森永 秀毅さんだ。森永さんは40歳のとき、それまで勤めていた神奈川県の会社を退職し、地元・佐賀県でライフサポートを立ち上げた。
そして2007年、佐賀県初の小規模多機能型居宅介護みんなのいえを開設。通い、宿泊、訪問の3つを、利用者のニーズや生活スタイルに合わせて自由に組み合わせられるサービスだ。どんな想いが込められているのか? 森永さんと介護スタッフの髙主 祐加さんにお話を伺った。
利用者が紡いできた人生の物語を受け止める
大学進学を機に佐賀県を出たあと、40歳まで神奈川県に住んでいた森永さん。それまで勤めていた会社は全くの別業種だという。一体どんな転機があったのだろうか。
森永 秀毅さん(以下、森永)「私の父は森永医院という診療所の医院長をしています。父は、患者さんが一歩病院を出ると、そこから先には関われないことに悩んでいました。ちゃんと薬を飲んでいるか、診察に来ないのは何かあったのか。病院外の患者の姿を知ることができないため、地域に貢献できているのか疑問があったそうです」
また、森永医院の地元の自治会では、「買い物難民」の問題に頭を抱えていた。買い物難民とは、周辺の店の減少や交通機関の廃止などで生活必需品の調達が難しくなった人々のこと。特に高齢者は、自家用車がないと買い物難民になりやすい。
高齢で買い物難民になると、外出頻度が減り家にこもりがちになり、食事の質が下がって低栄養化が進むことも。そこで自治会から、森永医院に「介護施設を併設してくれないか」と依頼があったという。
通所型の介護施設ができれば高齢者の外出する機会につながるし、またそこで食事の提供を受ければ低栄養化の予防になる。そして、地域住民の情報を共有することで、適切な支援にもつながる。森永さんの父は、介護施設の立ち上げを決意。森永さんはそれを聞いて佐賀へのUターンを決めたという。
ライフサポートは、自分ができることを一生懸命する、という意味の佐賀弁「でくっしこ」を合言葉に、「できうる限り、自分らしい生活の継続を」を理念に一人ひとりに寄り添ったケアを実践している。
基になっているのは、臨床心理学の領域から生まれたケア方法の一つ、「ナラティブアプローチ」。ナラティブは、直訳すると「物語」という意味。自分の物語、すなわち、人生を語ってもらうことで、その人が抱えている問題を見つけ解消していく手法だ。
例えば森永さんは、ある利用者から人生の後悔を聞き、解消するために行動したことがある。
森永「ある利用者さんの話を聞いて、人とのわだかまりに悩んでいることがわかりました。これまでのことを語ってもらううちに、『あの人に謝っておきたい』という言葉が出てきたんです。じゃあ僕が送るから、一緒に謝りに行こうと提案しました。
道中『会ってくれるかしら』って不安がっていたんですけど、いざ会ってみると心配されていたことはなく、何年か越しに話す機会が持てました。二人がお互い涙を流して、わだかまりが解けた瞬間は今でも忘れられないです。つながりを修復できるなど、人生に関われるのが介護の仕事の魅力だと思います」
介護は、スタッフが支えたり、元気づけたりする仕事じゃない
ライフサポートは、利用者の「最後まで慣れ親しんだ地域で暮らしたい」の願いにも応える。森永さん自身、地域の人から「施設に入ったら地域とのつながりは失われる」との声にショックを受けた経験があるのだ。
森永「新しい関係を作れる人ばかりじゃありません。これまで作ってきた人間関係や地域とのつながりを守るためにも、法人として地域ネットワークは特に大切にしています」
ネットワーク作りのため、全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会や、広域連合、まちづくり協議会、地元の自治会など大小さまざまなコミュニティに属し、連携をとっているそう。そのおかげで、買い物難民の課題も自治会のみだけでなく各機関が連携して解決の糸口を探せるようになった。
さらに、地域が主催する運動会に利用者とともに参加した。利用者が地域住民と一緒にイベントを楽しむことで、認知症への理解が進んだという。
森永「施設という小さな枠からどんどん外に出ることで、僕たちのことも、利用者さんのことも知ってもらえる。そうすると介護に対する理解も自然と深まります。介護っていうのは、僕たちが利用者さんを元気づけるんじゃなくて、僕たちが元気づけられる仕事なんです、という具合にね(笑)」
介護の楽しさを語る森永さんの顔はいきいきしている。何十年と積み重ねてきた利用者の物語に関わり、その人らしさに触れるのが介護という仕事。森永さんは「お客さんと最期まで関わることができる介護は、コミュニケーションビジネスの究極の形だと思う」と語った。
一方、スタッフとして働く高主さんにも働くきっかけを伺った。
髙主 祐加さん(以下、高主)「入職前、人と関わる仕事がしたいなと考えていて。母が介護職だったこともあって、未経験でしたがこの業界に入りました。利用者さんと関わっていると、できることがたくさんあることに驚きます。利用者さんとの共同キッチンがあるんですけど、そこで私がご飯を作っていると利用者さんが手伝ってくれるんです」
当初、利用者が包丁を持つことに抵抗があった高主さん。安全面へ細心の注意を払いながら、いざ渡してみると利用者の包丁さばきに驚かされたのだという。
高主「私は調理系の学校を卒業したんですが、皮むきや下ごしらえが実は苦手です(笑)私は利用者さんの側でちょっとサポートするぐらい。先輩スタッフから『利用者さんの生活の場があって、そこに私たちがいる』と教えてもらったんです。利用者さんのやり方、ペースを優先して、それに必要なお手伝いをするようにしています」
ありのままの声に、人生に、耳を傾ける
人生に焦点をあて、地域とのつながりを持ち続ける。そんなライフサポートに求める人材を聞くと、「嘘をつかない人」との答えが返ってきた。利用者を裏切らないのは最低限のルールだと話す。
また、大事にしているのが、利用者の感情に真摯に向き合うこと。例えば利用者が涙を流したとき、無理に「泣かないでください」と元気づけるよりも、まずはあふれてしまった気持ちを受け止めてほしいという。人生には喜びだけでなく、怒りも悲しみもある。利用者の感情をごまかさず、ありのままに向き合い、耳を傾けられる人を求めている。
スタッフが地域に馴染めるよう施設近くのアパートを買い上げ住居として提供、住宅手当も。ゆったりとした時間の流れの中、地域とともに働くことを望む人にとってはぴったりの環境だ。
高主「これからの目標の一つが、スタッフも利用者さんも一緒にみんなで何かをやり遂げること。例えばキッチンで一緒に料理をしたいですね。わからなくてもアドバイスをくれる先輩スタッフがいるので、安心して働けると思います」
森永「うまくやろうとか、失敗しないようにしようとか、構える必要は全然ありません。利用者さんととことん関わって、みなさんの素直さに触れる瞬間が面白い。介護はお世話する仕事じゃなくて、人が生ききる姿をサポートする仕事です」
株式会社ライフサポート
募集情報
応募資格 | 無資格・未経験歓迎 学生アルバイト歓迎 | |
その他応募資格 | やる気のある、明るい方を募集しております。 | |
雇用形態 | 正社員 パート・アルバイト | |
給与 | 正社員 基本月給17万円〜19.5万円 パート時給850円〜1,200円 ※定期的に支払われる手当を含まず | |
待遇・福利厚生 | 各種手当 | 夜勤手当:4,000円、精勤手当:10,000円、皆勤手当:5,000円、資格手当:2,000円〜20,000円(所持資格による)、通勤手当:上限10,000円 |
賞与 | 年1回 人事考課点数による分配 | |
定期昇給制度 | 年1回 昇給額は人事考課による | |
年間休日日数 | 107日 | |
休日制度等の 特色 |
介護休暇、育児休暇、慶弔休暇(友人・近隣知人も適用) | |
育児休業・ 介護休業の 取得状況 |
育児休業制度 | 2021年2人、2020年1人、2019年1人 |
介護休業制度 | 過去3年該当者なし | |
職員数 | 18人 | |
平均従事年数 (正規職員及び正規介護職員) |
正規職員:13年、正規介護職員:7.6年 | |
正規職員の採用実績 及び在籍状況 (過去3年間) |
2021年度:採用3人(うち在籍2人 ) 2020年度:採用2人(うち在籍0人) 2019年度:採用1人(うち在籍1人) | |
新規入職者の育成 | メンター制度導入。 入社後1年間、初任者研修あり。 | |
キャリアパス制度 | キャリア段位制度により、A・B・C・D・E の職能に分類(給与・職責等の区別化)。 希望者はOJT(社内)で実務者研修修了可能。 幹部候補向け研修制度あり。 | |
独自の取り組み | 短時間勤務相談可 託児所あり・子連れ出勤可能 職場見学・ボランティア歓迎 副業・ダブルワーク可 | |
その他独自の取り組み | 職責による外部研修受講制度あり。 地域の一員として、事業所で自治会(町協)に参加するとともに、地域イベントにも積極参加しています。 |
法人概要
法人名 | 株式会社ライフサポート |
法人所在地 | 849-0901 佐賀市久保泉町川久保875番地 |
電話番号 | 0952-98-0989 |
URL |
勤務地情報
事業所名 | 事業所所在地 | サービス種類 |
---|---|---|
多機能型介護 みんなのいえ | 849-0901 佐賀市久保泉町川久保875番地 | 小規模多機能型居宅介護 |
グループホーム みんなのいえ | 849-0901 佐賀市久保泉町川久保875番地 | 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) |
有料老人ホーム みんなのいえ | 849-0901 佐賀市久保泉町川久保875番地 | 住宅型有料老人ホーム |
下記のフォームからお問い合わせください
各事業所から折り返し直接連絡をします。
注意事項
連絡は直接各事業所に送信されます。返信も連絡した事業所から返信されます。
当サイト及び県では求人の斡旋等の仲介は行っておりません。
事業所とのやり取りで起きたトラブル等にも責任を負いかねますのでご了承ください。
お気に入り登録するにはログインしてください。