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お話を伺った方

守屋政貴（もりやまさたか）

D-Festa東与賀　施設長・理学療法士
学生時代にしていたラグビーがきっかけで理学療法士の道へ。その後の病院勤務では、デイケアや訪問リハを計13年間担当。2021年に大和リビングケア株式会社へ入職。2023年4月から現職。

大和リビングカンパニーズの一員として、介護事業を行うことを目的に2019年に設立した大和リビングケア。以来、「いくつになっても、自分らしい生活ができる」をサポートすることを基本理念に掲げ、D-Festaシリーズとして介護付き有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、居宅介護支援事業所、訪問介護事業所を展開している。今回は、デイサービスD-Festa東与賀の施設長代理で理学療法士でもある守屋政貴さんにお話を伺った。

リハビリに特化したサービスで利用者のQOL向上を目指す

デイサービスD-Festa東与賀では、利用者の“自立した生活”を実現するために、リハビリに特化したサービスに取り組み、結果を大切にしている。

守屋政貴さん（以下、守屋）「当施設では、“生活の質”や“サービスの質”など、様々な質の向上を目指し、利用者が安心・安全に自分らしい生活を送れるよう、一人ひとりの思いに寄り添ったサポートに取り組んでいます。特に、リハビリに特化したサービスを行なっているのが特徴です。利用者さんが、ご自宅で自立した日常生活を営むことができるようにサポートし、QOL（クオリティオブライフ）の向上を目指しています」

リハビリによる結果を大事にしている同施設。一昨年からは、理学療法士によるリハビリの個別訓練をはじめたことで、より効果が出てきているのを感じているという。

守屋 「例えば、同じ運動プログラムを短時間で行えるようになるなど、筋力がついて動きが良くなられている変化を感じます。また、“痛みが減った”という利用者さんも多く、痛みが軽減されることで更に意欲的にリハビリに取り組まれる方も増えています。ご本人さんやご家族から、『介助が必要だった夜中のトイレも、立ち上がって一人で行けるようになった』、『玄関の框（かまち）を上がれるようになった』、『庭の草むしりもできるようになった』など、嬉しい変化の声をいただいています。リハビリの継続には、ご本人の意欲が何より大切ですから、利用者さんの気持ちに寄り添った前向きな声かけを大切にしています」

最初は“あまり動きたくない”と言われる方も、スタッフからの前向きな声かけや周囲の方に刺激を受けることで、少しずつ前向きに取り組むようになるという。利用者との関わりで気をつけていることを聞いてみた。

守屋「画一的にならないような、一人ひとりの体の状態に応じたサービスを提供することを心がけています。態度や言葉遣いなど、人生の先輩である利用者さんへの敬意を払いながら関わりを大切にしています」

パンづくりなど趣味活動も多彩

レクリエーションのほか、趣味活動が多いのも同施設の特徴だ。

守屋「パンづくりやハンドマッサージなど、利用者さんに楽しんでいただけるような内容で大変好評いただいています。また、最近では“体を動かしたい” 、“運動をしたい”という方も増えてきましたので、そのニーズにお応えして、映像を見ながら体を動かすメニューなど、運動のバリエーションも増やしました。コロナが落ち着けば、利用者主体の趣味教室を開催するなど、皆がやりたいことをもっと実現させていきたいと思っています。自立した日常生活を送っていただくために、利用者さんにやる気になってもらえるような取り組みを進めていきたいと考えています」

同施設では、“地域の健康を応援できる施設にしていきたい”という想いから、一般の方の施設利用も推進している。

守屋「デイサービスに併設しているD-Festaスタジオでは、ヨガ・ピラティス・ポールストレッチなど、誰でも申し込める各種運動プログラムも開催していて、一般の方にご利用いただいています。自分らしく生きるための自立した健康生活の拠点づくりに取り組んでいるところです」

年間120日の休日設定など、働きやすい環境づくりへの取り組み

働きやすい職場環境づくりのため、様々な取り組みも行われている。

守屋「介護の現場は重労働と思われがちですので、そのイメージを払拭するために年間休日を増やすなど、しっかり休める制度も取り入れました。現在は、月10日で年間120 日の休日設定となっています。業界平均が110日とされていますので、しっかり休んでもらえる日数になっていると思います。また、有休取得の推進にも力を入れています」

介護の現場では、スタッフの間のコミュニケーションが欠かせない。しっかり情報交換できるよう、相談しやすい環境づくりにも取り組んでいる。

守屋「コミュニケーションの活性化の一助になればと考え、ポイント制度を導入しています。勤務状況に応じてポイントが貯まるシステムです。“遅刻をしなかった”という基本的なものもあれば、急な勤務交代に応じてくれた時にもポイントが貯まるようになっています。ポイントは、ある程度貯まったらギフトカードやアクセサリー、家電などと交換できるシステムになっていて、スタッフのやる気にも繋がっているように感じます」

求めているのは、変化を受け入れてチャレンジできる人

現在、同施設では介護スタッフを募集している。

守屋「弊社は、デイサービスの他、介護付有料老人ホーム・グループホーム・居宅介護支援事業・訪問介護事業を展開していますので、適材適所によりグループ内の各施設間での異動も可能です。また、キャリアアップの過程で本人の希望と一致すれば、福岡や東京、神奈川の方にある施設に異動することもできます。同じ場所にとどまらずに様々なことにチャレンジしたい人にとっては、いつでも挑戦できる環境が整っています」

求めている人材像についても聞いてみた。

守屋「求めているのは、変化を受け入れてチャレンジできる人です。介護の世界でも、介護の方法やITを取り入れるなど様々なことがどんどん変化してくことから、既存のやり方にとらわれることなく、チャレンジすることが求められます。介護は未経験の方でも、人と接することが好きな方であれば適正があると思いますので、興味がある方の応募をお待ちしています」

資格取得のサポートも積極的に行っている。

守屋「当社では、特に介護福祉士とケアマネージャーの資格取得を推進していて、そのための社内模試を開催するなど試験対策も行っています。また、合格された時には合格祝い金が出るなど、会社としてもスタッフの積極的な学びを応援しています」

また、eラーニングを取り入れて職域や職歴、役職などに応じて受講できる学習プログラムなど研修制度も充実させ、スタッフのスキルアップに繋げている。