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社会福祉法人佐賀整肢学園
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お話を伺った方
西久保 剛(にしくぼ つよし)
かんざき清流苑 特別養護老人ホーム 入所サービス課 副課長
大学卒業後に現法人に入職。特別養護老人ホームで介護職として勤務したのち、同事業所の生活相談員・介護支援専門員として従事。
谷口 貴志(たにぐち たかし)
かんざき清流苑 特別養護老人ホーム 事務長 大学卒業後に現法人に入職。特別養護老人ホームで生活相談員、デイサービス、居宅支援事業所で介護支援専門員として勤務した後、同事業所の総務課にて庶務会計全般の業務に従事。
内村 美佐子(うちむら みさこ)
訪問介護事業所わいわい サービス提供責任者
新卒で介護事業所に入職し、現場スタッフとして勤務。その後、現法人に訪問介護員として入職。子育てをしながら、契約職員を経て正規職員に登用。
大島 和美 (おおしま かずみ)
デイサービス事業所わいわい 事務長
新卒でソフト開発関連会社に入職。結婚のため佐賀県に引っ越し、一般企業にて事務職として勤務。その後、現法人に入職。子育てをしながら、契約職員を経て正規職員に登用。
1940年代から全国各地で流行したポリオ(急性灰白髄炎、小児麻痺と呼ばれることも)。佐賀県でも、ポリオによって肢体不自由となった子どもに対する社会福祉対策が急がれるなか、1960年に設立されたのが、社会福祉法人佐賀整肢学園(以下、佐賀整肢学園)だ。
さまざまなニーズに応えるべく事業を拡大していった結果、現在は障害のある子どもだけでなく身体障害者・高齢者向けの福祉施設や、地域医療、相談支援なども手がけている。全施設を合わせると、スタッフは総勢1000名ほど。規模の大きさを活かして、施設横断で採用プロジェクトや新規事業プロジェクト、研修チームなどを発足させることもある。
「感性」「先進」「情熱」を理念に掲げる佐賀整肢学園が大事にしているのは、利用者やその家族の思いを自分ごとのように受け止めること。そして、スタッフたちが自己研鑽や地域貢献に励むことだ。今回は、佐賀整肢学園が運営している訪問介護事業所 わいわい(以下、わいわい)と、かんざき清流苑 特別養護老人ホーム(以下、かんざき清流苑)のそれぞれの施設の特徴や働く環境などを伺った。
スタッフもスタッフの家庭も大切にする、わいわいの職場環境
わいわいは、2011年に設立された佐賀整肢学園の中でも比較的新しい施設だ。わいわいのなかにもデイサービスセンター、訪問介護事業所、認知症対応型デイサービスがある。
デイサービスで働く大島 和美さんと訪問介護事業所で働く内村 美沙子さんはともに、子育てをしながら契約職員として入職。子どもの成長に合わせて正規職員に登用された。わいわいは、子育て世代が働きやすい職場環境を整えてきた。
大島 和美さん(以下、大島)「契約職員として勤務している頃から、子育て優先で働き続けることができました。最近は当時よりさらに子育て世代のスタッフが働きやすくなってきています。男性スタッフも積極的に育児休業を取得していますし、保育園のお迎えや急病時の対応などもしながら働くことができる職場環境となっています」
わいわいの合言葉は、「和(わ)」。スタッフ同士のフォローが手厚く、互いを思いやる気持ちにあふれている。その思いやりの対象は私生活との両立に限らない。スタッフの身体の負担軽減のため、立ったり座ったりする動作を補助する介護ロボットも導入した。
内村 美沙子さん(以下、内村)「最近、県の補助金も申請させていただき、思い切って介護ロボットを導入しました。コストもかかるため当初は悩みましたが、すでに介護ロボットを導入している法人内の別施設に複数人で実際に見学に行ったところ、『これがあれば〇〇さんが楽になる!』とスタッフたちが目を輝かせていたんです。それをみて導入を決意しました。導入後は実際にスタッフの身体の負担が大幅に減り、本当に良かったと思っています」
わいわいには新卒から70代まで幅広い世代のスタッフがいるが、互いの違いを認め合い、年齢にかかわらず「こうすればよりいいのではないか」とアイデアを出し合う雰囲気だという。
「多様な人が集まっているからこそ和やかな雰囲気になりますし、スタッフたちの成長にもつながっています」と、内村さんは嬉しそうに語ってくれた。スタッフたちに心のゆとりがあり、助け合える環境があるからこそ利用者に笑顔で接することができるのだ。
幅広い世代を対象に地域貢献活動を行う、かんざき清流苑
かんざき清流苑は、1998年に吉野ヶ里歴史公園のほど近くに設立された。特別養護老人ホームのほか、居宅介護支援やデイサービスといった事業も展開している。
地域貢献事業に注力しており、2017年から同じ佐賀整肢学園の救護施設「かんざき日の隈寮」と共同で、地域交流食堂を開いている。近隣の福祉を学ぶ高校生・大学生たちもこの活動に協力しているそうだ。現在はコロナ禍で中止となっているが、子どもから高齢者まで幅広く昼食を提供し、多いときは100人以上の住民が参加。福祉関連の相談の受け付けや演劇・合奏などのイベント企画の他、救護施設の利用者の就労支援なども行っている。
谷口 貴志さん(以下、谷口)「地域交流食堂は困っている方をサポートする場なのはもちろん、施設の存在を知っていただくきっかけになりますし、就労支援の場、福祉を学ぶ場としても機能としています。
また、スタッフの視野を広げる意味でも、この活動はメリットが大きいです。積極的に地域と接点を持たないと、介護施設は『閉じた場』になってしまいがち。地域貢献活動は普段と違ったやりがいや気づきがあるので、若いスタッフにも積極的に携わってもらっているんです」
かんざき清流苑で23年働いてきた西久保 剛さんは、家族が人と関わる仕事をしていたことから、昔から福祉に対する関心を漠然と持っていたという。母の知り合いの紹介で入職し、介護職として9年間勤めた後、現在は副課長として生活相談員の仕事をしている。西久保さんが最もやりがいを感じるのは、利用者や地域の方々とのふれあいのひととき。
西久保 剛さん(以下、西久保)「もちろん仕事をするうえで大変なことはありますが、それ以上に介護や地域貢献活動にやりがいを感じています。例えば、緊急性があって非常に困っていらっしゃる方が、私たちの存在を知って頼ってくださることがあります。そういった場面でお役に立てると、福祉に携わるものとして、施設の存在価値ややりがいを感じられてうれしいですね」
一方で、介護職のなかでつらいと言われる仕事のひとつに、利用者の看取りがある。しかし西久保さんは、看取りの仕事もつらいことだけではないと話してくれた。
西久保「お別れは悲しいもので、経験を積んでもつらい気持ちは変わりません。ただ、その方の最期の瞬間に立ち会わせていただくというのは、勉強になることが多いです。ご本人とご家族の強い絆をみせてくださった方、『ありがとう』と最期につぶやいて旅立たれた方、『ここで過ごせてよかった』と私に向かっておっしゃってくださった方。忘れられない思い出や、そこでしか得られない感情があり、人生の糧にさせていただいています」
施設スタッフとしてではなく、地域貢献に目を向ける福祉人に
佐賀整肢学園では現在、介護職や看護師を募集中だ。どのような人物を求めているのだろうか。わいわいの内村さんは、採用においても「和」を重視しており、求職者に対しても常に等身大で向き合っている。
内村「利用者様やスタッフとのコミュニケーションを大切にしてくださる方、建設的な提案をしてくださる方だと嬉しいです。面接はいつも包み隠さず普段通りの様子をお見せしているので、雰囲気を肌で感じて『合いそう』と思ったら、ぜひ応募いただければ。
介護や子育てで働く時間に一定の制約があるメンバーも多く、本当にお互い助け合いながら働いています。ご家庭の事情も含めて気軽にご相談ください」
わいわいでは、異業種からの転職者も歓迎。すでに異業種出身のスタッフが多く在籍しており、接客業出身のスタッフから接遇マナーを教えてもらうこともあるのだという。
かんざき清流苑の西久保さんも、経験は重視していない。求めるのは”使命感”だ。
西久保「知識や資格は自然とついてくるものです。最も重視しているのは、経験年数に比例しない『社会や地域に貢献したい気持ち』です。目の前の利用者様に真摯に向き合うのはもちろんのこと、より視野を広げて地域貢献にも目を向けていただける方を求めています」
西久保さんは、よく新人スタッフに対して「人に語れるエピソードを持ってほしい」と伝えている。自分自身が働くことを前向きに捉えられたら、自然と周囲に優しい気持ちになれるはずという考えからだ。経験よりも、ひとりの人間としての心のゆとりを大切にしている。
また、研修が充実しているため、入職時は未経験でも後から十分スキルを身に付けることができる。かんざき清流苑では、研修を受けて「たんの吸引」や「経管栄養」などの医療的ケアを行う登録特定行為が可能なスタッフが多く在籍しているのが特徴的だという。
谷口「かんざき清流苑の施設長はベテラン看護師でもあり、介護スタッフが夜間でも的確なケアができるよう、登録特定行為(喀痰吸引等)の研修に力を入れています。外部施設のスタッフの研修を受け入れることもありますし、介護スタッフとして専門性を磨ける環境はしっかり整っていると思います」
今回は代表として2施設を紹介したが、佐賀整肢学園では、わいわい、かんざき清流苑以外にもさまざまな高齢者福祉・介護施設を運営しており、多くのスタッフが志高く働いている。
佐賀整肢学園全体としても研修制度を充実させており、介護以外の分野に携わるスタッフや医師、看護師、理学療法士、作業療法士などの専門職との接点も多い。採用や新規事業の立ち上げなど施設横断でのプロジェクトに参加することも可能で、一施設の介護職という枠を超えてスキルアップできるチャンスもあるという。多数の専門性を持つスタッフと協働しながら、佐賀の福祉の未来を創っていきたい人には、うってつけの職場と言えるだろう。
社会福祉法人佐賀整肢学園
募集情報
応募資格 | 無資格・未経験歓迎 学生アルバイト歓迎 65歳以上歓迎 | |
その他応募資格 | 詳しくは法人HPをご覧下さい。新卒者や他施設での経験がある方も歓迎 | |
雇用形態 | 正社員 契約社員 パート・アルバイト 派遣社員 その他 | |
雇用形態その他 | ※有期契約職員(契約社員、パート等)は原則1年毎の雇用契約となります。 | |
給与 | <オークス>生活支援員 202,150円~(定期的に支払われる手当を含む) <かんざき清流苑>介護福祉士 193,000円〜(定期的に支払われる手当を含む) <わいわい>生活支援員 168,200円〜(定期的に支払われる手当を含む:①介護看護手当 8,000円~、②処遇改善手当 15,000円)他事業所での勤務実績がある場合は、初任給調整を行います。 |
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待遇・福利厚生 | 各種手当 | <オークス>介護看護手当10,000円、資格手当4,000円(介護福祉)、夜勤手当3,996円/回、処遇改善手当20,000円、特定処遇改善手当5,250円、扶養手当、住居手当、通勤手当(距離による) <清流苑>介護看護手当10,000円、資格手当4,000円(介護福祉)、夜勤手当3,000円/回、処遇改善一時金350,000円(年一回前年度実績)、特定処遇改善手当10,000円〜20,000円、扶養手当、住居手当、通勤手当(距離による) <わいわい>介護看護手当13,000円、資格手当4,000円(介護福祉)、 処遇改善手当15,000円、特定処遇改善一時金300,000円〜600,000円、扶養手当、住居手当、通勤手当(距離による) ※有期契約職員は年度毎の雇用契約による。 |
賞与 | 正規職員 3.0月〜4.2月(各事業所により) 有期契約職員 1.5月〜2.1月 | |
定期昇給制度 | 定期昇給月4月または10月(人事評価による) 前年度昇給実績 1,400円〜2,800円 | |
年間休日日数 | 109日(勤務割当表によるシフト制) | |
休日制度等の 特色 |
介護休暇、育児休暇、看護休暇、慶弔休暇、特別休暇等あり | |
育児休業・ 介護休業の 取得状況 |
育児休業制度 | 2022年度:34名(女性28名 男性6名) |
介護休業制度 | 2022年該当者なし 2021年該当者なし 2020年該当者なし | |
職員数 | 963名(令和5年4月現在) | |
平均従事年数 (正規職員及び正規介護職員) |
正規職員:14年 正規介護職員:9年 | |
正規職員の採用実績 及び在籍状況 (過去3年間) |
2022年度:採用24名(うち20名)2021年度:採用40名(うち31名)2020年度:採用39名(うち34名) | |
新規入職者の育成 | 新規採用職員研修、中間研修、事業所内研修、外部研修、ランチョンセミナー、海外研修 ※教育委員を配置し、きめ細やかに指導します。 |
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キャリアパス制度 | 賃金制度(人事評価による昇給)、人事考課制度、研修制度等 | |
独自の取り組み | 新卒採用実施 短時間勤務相談可 託児所あり・子連れ出勤可能 職場見学・ボランティア歓迎 | |
その他独自の取り組み | ・資格取得支援(看護学生への奨学金制度、研修受講の勤務調整等) ・職員紹介報奨金制度 ・湯布院保養所、ハウステンボス保養所、熊の川温泉保養所 ※職員は無料で使用できます。 |
法人概要
法人名 | 社会福祉法人佐賀整肢学園 |
法人所在地 | 849-0906 佐賀市金立町大字金立2215-27 |
電話番号 | 0952-98-2211 |
URL | http://www.saga-seishi.jp/ |
勤務地情報
事業所名 | 事業所所在地 | サービス種類 |
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佐賀整肢学園・かんざき清流苑 | 842-0107 神埼市神埼町鶴2927-2 | 居宅介護支援 通所介護(デイサービス) 認知症対応型通所介護 短期入所生活介護 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) |
居宅介護支援センターわいわい | 849-0906 佐賀市金立町大字金立799 | 訪問介護(ホームヘルプ) 通所介護(デイサービス) 認知症対応型通所介護 |
佐賀整肢学園・オークス | 849-0906 佐賀市金立町大字金立 163-1 | 地域密着型通所介護 |
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