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社会福祉法人凌友会
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お話を伺った方
坂井 義尚(さかい よしたか)
特別養護老人ホーム桂寿苑 事業運営部長
大学卒業と同時に地元佐賀に戻り、新卒で本法人へ入職。総務・通所・厨房の課長職を経て、現在はスタッフの人事を中心に事業運営部長職を務める。スタッフが働きやすい、より良い職場環境の構築を目指す。
石原 敦子(いしはら あつこ)
特別養護老人ホーム 桂寿苑 生活福祉課長
介護福祉士養成校を卒業後、特別養護老人ホームと併設ショートステイの介護職員として入職。2003年11月に訪問介護事業所でサービス提供責任者として異動、2011年10月に特別養護老人ホームの係長職に就き、2019年年4月より同課長職を務める。
坂井 美幸(さかい みゆき)
特別養護老人ホーム 桂寿苑 ショートステイリーダー
介護福祉士養成校を卒業後、2012年4月に特別養護老人ホームの介護職員として入職。現在10年目。2013年10月より併設のショートステイへ異動し、2016年4月から同リーダーとなる。利用者により長く、より笑顔で過ごしていただくために取り組む。
私たちは日々、人と人との関わり合いの中で生きている。家族、友達、恋人、職場、コミュニティ、そこにはさまざまな「人間関係」がある。介護の現場は、利用者、スタッフ、人と人との関わり合いで成り立っている。それゆえに、悩みの種になることも多いのではないだろうか。
社会福祉法人 凌友会(以下、凌友会)は1980年の創設以来、「人間関係で悩みがないように」という理事長の想いに共感した人たちが、人とのつながりを大切にしながら働いている。一人ひとりが関係をつくるために心がけていること、つながりがあるからこそ成せる介護についてお話を伺った。
連携プレーで「利用者さん第一」を実践する
凌友会は佐賀市内で、特別養護老人ホーム桂寿苑(けいじゅえん)とケアハウスはがくれの郷、地域密着型特別養護老人ホームきんりゅうケアセンター 桂寿苑(以下、きんりゅうケアセンター)を運営している。短期宿泊のショートステイや毎日送迎を行うデイサービス、認知症の症状がある方を対象としたサービス、家事支援、いきがい活動支援など幅広い事業展開が特徴だ。背景には、創設者である理事長の想いがあるという。
石原 敦子さん(以下、石原)「もともと凌友会は、理事長のお父様の『老人ホームを作りたい』という夢からスタートしました。理事長が目指したのは、理念にもある『自分が入りたいホーム作り』。自分が高齢になって、介護を受ける側になったときにあったらいいな、と感じるサポートを形にしてきました」
その歩みは今日まで続いている。道しるべとなるのが「自分が入りたいホーム作り」「常に相手の気持ちを考えながら、安心と夢のある環境づくり」「利用者と共に笑顔あふれるサービスの提供」という3つの理念。理事長の発案だろうかと想像したが、実はそうではなかった。
坂井 義尚さん(以下、坂井部長)「理念は、1990年の10周年を機に理事長・施設長や当時働いていたスタッフを含めみんなで作ったんです。どういう施設を作っていきたいかヒアリングして話し合い、みんなの意見も取り入れて今の理念ができました」
トップダウンではなく、理事長や施設長、スタッフも同じ目線なのが凌友会のスタイル。理念は日々のケアのなかでどのように実践されているのだろうか。
石原「スタッフは常日頃、利用者さん第一で動いています。作業効率を考えると短縮したほうがいい作業も、スタッフから自然と『利用者さんの生活サイクルがあるので、時間がかかっても変えないでいきましょう』と声があがります。理念にある“常に相手の気持ちを考えながら”という部分が根付いているなと感じます」
坂井 美幸さん(以下、坂井)「利用者さんの声をスタッフみんなで拾い上げる意識があります。ただ、なかなか『こうしたい』という直接的な声は集まりづらい。普段の会話の中でぽろっとこぼれた『これをやれたらな』という言葉を聞き逃さず、スタッフ内ですぐ共有します」
年齢を重ねるほど、「やりたいこと」を話すのは難しくなるのかもしれない。そのため凌友会では、利用者のやりたいことを叶える「願い事を叶える券」を配布している。これまで、お孫さんの結婚式に参列する、お孫さんの個展を見に行く、デパートで買い物するなど、スタッフが付き添いながら多くの利用者の願いを叶えてきた。
石原「人によっては、行ったことを忘れてしまう方もいます。でもそのときに撮った写真は、みんな笑顔なんです。後になって利用者さんにその写真を見せると『あら、私ここに行ったかしら』なんて言われるんですけど、嬉しそうに眺めています。それを見ると私たちも温かい気持ちになりますね」
スタッフは、利用者のため常に情報共有と連携を欠かさない。2021年8月、佐賀県を襲った大雨による浸水被害のときも、日頃の連携が活きた。
石原「あのとき、きんりゅうケアセンターが浸水被害にあったんです。建物が復旧するまで全サービスを止めることもできたんですけど、そうはしませんでした。私たちの仕事は、利用者さんの生活を守っていくこと。周りの事業所に受け入れの依頼をしたり、桂寿苑の施設の一角で認知症対応型のデイサービスをすぐに再開させました」
スタッフの共通点は“遊び心のある人”、“何事も楽しむ人”
坂井さん、石原さんと凌友会の出会いは、学生時代の実習先だったこと。このときから、働いているスタッフの明るさと協力体制が印象的だったという。
坂井「実習中、スタッフの仲の良さや活気が見えたんです。働き始めてもその印象は変わらず、スタッフ同士は半分友達、半分仕事仲間のような関係性ですね。10代から30代のスタッフが多く、話しやすい雰囲気があります。先輩後輩ももちろんあるけれど、同じ仕事をする仲間として共感できる部分もたくさんあって。プライベートでも食事や旅行に行きました」
石原「私も坂井と同じように感じます。今は自分が環境を作る立場。自分が感じてきた良さをスタッフにも感じてもらいたいと思っています。何かあったときには耳を傾けて、どうしても手が離せないということがない限り、話を聞くよう心がけています」
凌友会のスタッフには、“遊び心のある人”、“何事も楽しむ人”が多いという。ホームページには笑顔であふれる写真が多く掲載され、雰囲気が伝わってくるようだ。年に3回、利用者に向けてスタッフが出し物を披露するイベントでは、スタッフが仮装して利用者を楽しませる。
坂井「もちろん企画や運営は大変です。『だけど、利用者さんに喜んでほしいからやるぞ!』という気持ちが強い。その日はみんな笑顔で、利用者さんも喜んでくれます。普段であれば、カメラを向けると写真を嫌がる利用者さんも、このときは『一緒にどうですか?』というと、『うんうん!』と言って一緒に写真を撮ってくれるんですよ」
大切なのは、相手の立場になって考える力
スタッフとスタッフの関わり。スタッフと利用者の関わり。介護は人が生み出すサービスだからこそ、多くの関わりが生まれる。そのため凌友会では「自ら関わり合うこと」「相手の立場になって考えること」を大切にしている。
坂井「介護は、私たちにとっては仕事でも、利用者さんにとっては生活です。相手の気持ちを考えずに業務をこなすだけだと、気持ちがないことが利用者さんに伝わってしまいます。施設で最期を迎えられる方もいるので、悔いのないように過ごしてほしい。そのため、利用者さんへの声かけや変化への気づき、スタッフ同士での共有など、自発的な対応力が必要です」
そのうえで坂井さんは「リスクを回避すること」も心がけている。大きな事故を未然に防ぐため、利用者の行動の数歩先を想像する。そこには、利用者も、一緒に働くスタッフも、安心できる環境づくりへの想いが込められている。
ただ、それらはすぐにできるわけではない。凌友会では、一人ひとりのペースに合わせた教育体制が用意されている。
かつては入社後、ひとり立ちまで3か月という期間を設けていた。しかし今では期間のしばりを設けず、様々な先輩スタッフからじっくり学ぶことで、自分に合うやり方を見つけられるようにしている。
坂井「毎年面談の機会があって、直属の上司以外に相談できる場もあります。それらは全部、『人間関係は死ぬまで続くもの、だからこそ悩みがないように』という理事長から続く想いがあるためです。利用者さんも、スタッフも、人と人の付き合いの中で生きています。互いに声をかけ合いながら、コミュニケーションをとって関係性を築いていきたいです」
人と人とのつながりが欠かせない介護業界で、凌友会はそのつながりを一つひとつ確かめながら働ける人を求めている。
社会福祉法人凌友会
募集情報
応募資格 | 無資格・未経験歓迎 学生アルバイト歓迎 65歳以上歓迎 | |
その他応募資格 | ||
雇用形態 | 正社員 パート・アルバイト | |
給与 | 正規職員 月給201,100円~226,300円(新卒の場合の額であり前歴換算制度による上乗せあり、定期的に支払われる手当を含む)、非正規職員 時給930円~1,325円(所持資格による、定期的に支払われる手当を含む) | |
待遇・福利厚生 | 各種手当 | 夜勤手当6,000円/回 早出手当 1,000円/回 遅出手当 1,000円/回 業務手当 23,000円~38,000円/月(所持資格による、介護職員の額) 扶養手当・住居手当・通勤手当は給与規程による |
賞与 | 6月・12月に1.5ヶ月分ずつ、3月に特別賞与上限1ヶ月分 年間の上限4ヶ月分 | |
定期昇給制度 | 年1回 (昇給月は4月・7月・10月・1月) | |
年間休日日数 | 109日(シフト制) | |
休日制度等の 特色 |
法定特別休暇 (産前・産後休暇等) 法定外特別休暇(年末年始・慶弔休暇・病気休暇等) 育児・介護休業、子の看護休暇 | |
育児休業・ 介護休業の 取得状況 |
育児休業制度 | 2022年:4人 2021年: 4人 2020年: 6人 2019年: 10人 |
介護休業制度 | 該当者なし | |
職員数 | 180人 | |
平均従事年数 (正規職員及び正規介護職員) |
正規職員 : 10.4年 非正規職員 : 8.7年 | |
正規職員の採用実績 及び在籍状況 (過去3年間) |
2022年:採用7人(うち7人在籍) 2021年 : 採用 6人(うち5人在籍) 2020年 : 採用13人(うち11人在籍) 2019年 : 採用 7人(うち6人在籍) | |
新規入職者の育成 | 1年間を通して新人リーダー制度を導入し、随時相談が出来る体制を整えています。 3月 : 新人研修(法人事業・就業規則・現場研修 等) 4月 : フォローアップ研修(緊急対応) 9月 : フォローアップ研修 2月 : フォローアップ研修 年2回の新人ミーティング、各事業所で月1回の悩みや不安を解消できるような面談、 常勤医師による面談を実施(年3~4回程度) |
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キャリアパス制度 | キャリアアップの道筋・条件を明確化した人事制度を設けています。昇進にあたっては、基準を明確に示し(組織規程)、中・長期的にどのようなスキルや専門性を身に着けていくべきかを面談を通して一緒に検討します。桂寿苑の場合は「年功の評価」は定期昇給、「ポストの評価」は役付手当、「資格の評価」は業務手当で行っています。また、資格取得の為の自己研修であっても優先休暇の付与や必要により参加費負担も行っています。目標設定を行い、上のポジションを目指しましょう。 | |
独自の取り組み | 新卒採用実施 短時間勤務相談可 職場見学・ボランティア歓迎 | |
その他独自の取り組み | 新採職員研修・中堅職員研修・事業所別研修等、年間を通して経験年数や職種に合った多様な研修(内部・外部・自己)を展開し、キャリアアップや資格取得のためのステップアップに力を入れています。また、自己研修受講のための有給休暇の付与、資格取得のための受験日の勤務調整を支援を行っています。 |
法人概要
法人名 | 社会福祉法人凌友会 |
法人所在地 | 849-0901 佐賀市久保泉町大字川久保1986-1 |
電話番号 | 0952-98-3521 |
URL | http://www.ryoyuukai.jp |
勤務地情報
事業所名 | 事業所所在地 | サービス種類 |
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特別養護老人ホーム 桂寿苑 | 849-0901 佐賀市久保泉町大字川久保1986-1 | 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) |
きんりゅうケアセンター桂寿苑 介護老人福祉施設 | 849-0905 佐賀市金立町大字千布4088-1 | 地域密着型介護老人福祉施設 入居者生活介護 |
きんりゅうケアセンター桂寿苑 通所介護 | 849-0905 佐賀市金立町大字千布4088-1 | 通所介護(デイサービス) |
ホームヘルプサービスチーム 桂寿苑 | 849-0905 佐賀市金立町大字千布4088-1 | 訪問介護(ホームヘルプ) |
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