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お話を伺った方

佐々木智之（ささきともゆき）

有限会社あおば　代表取締役
整骨院に勤務するようになり、そこで高齢者と関わったことがきっかけで、2004年に起業してデイサービスを設立。その後、住宅型有料老人ホーム、居宅介護支援事業、就労継続支援A型事業を立ち上げ、現在に至る。

古市和（ふるいちかず）

介護福祉士
体が不自由だった祖母について施設に通ったりした経験から、介護の世界に興味をもつようになった。高校で福祉を学び、2019年に新卒で有限会社あおばへ入職。

整骨院で働いていた佐々木代表が高齢者の方々と触れ合い、さまざまな話をすることで「もっと高齢者の方の要望を叶えたい」、「介護保険を適用して一人ひとりの身体の状態に合わせたサービスをしてあげたら喜ばれるのではないか」と思うようになり、起業してデイサービスあおばを立ち上げたのが2004年。現在は、住宅型有料老人ホーム、居宅介護支援事業、就労継続支援A型事業を展開している。 今回は、有限会社あおば　代表取締役の佐々木智之さんと、介護福祉士の古市和さんにお話しを伺った。

利用者の“やりたい”を実現する施設

デイサービスあおばでは、利用者自身がやりたいことにそれぞれ取り組むスタイルを採用している。

佐々木智之さん（以下、佐々木） 「以前は、スケジュールを立てて取り組もうとしていましたが“何かが違う”と感じ、やりたいことをしていただく今のスタイルに変えました。リハビリをしたい方、はり絵などの作品作りに取り組みたい方など、楽しみながら思い思いの時間を過ごされています。バスハイクでのお出かけも好評です」

スタッフが利用者さんのやりたいことをしっかり聞き出して、それを実現していくので、コミュニケーションを深めるきっかけにもなっているとのこと。利用者との関わり方で心がけていることを聞いてみた。

古市和さん（以下、古市）「積極的にコミュニケーションを図って、利用者さんの情報を集めることを心がけています。というのも、私はイベント係もしていて、利用者さんたちとスタッフが一緒に楽しめるような企画作りをしているので、“この利用者さんは料理が好きだから一緒に料理できる企画にしよう”みたいに、利用者さんとの会話を企画のヒントにしています。利用者さんに下の名前を覚えてもらったり、『あんたで良かったよ〜』『ありがとう』の言葉をもらったりするのが何より嬉しいです」

同施設では、利用者の食事にもこだわりがある。

佐々木「“おいしくて安心・安全なお米を食べて、元気になってもらいたい”という想いから、お米はグループ企業が作ったその名も“あおば米”を使っていて、利用者さんからも好評をいただいています。栄養士が作る栄養バランスのとれた食事は利用者さんの元気の源になっていると思います」

求めているのは、将来の目標を持ったやる気ある人材

現在は、介護スタッフと看護師を募集している同施設。求めている人材像を伺った。

佐々木「“3年後にはこうなっていたい”、“将来はこうなりたい！”という風に、やる気がある方に来てほしいです。そして、資格などもしっかり取得して、どんどんスキルアップしてほしいと思っています。後は、大前提の話になりますが、ご年配の方を好きで優しい心を持っている人がいいですね」

若いスタッフも活躍している同施設。介護未経験の人や、異業種から入職する人も多いとのこと。

佐々木「人材育成には力を入れていて、どんどん学べる環境が整えていますので、未経験の方でも大丈夫です。試験にかかる費用などは全て会社が負担するなど、資格取得のためのサポートも充実しています」

さまざまな事業を展開しているので、“介護事業所で働いていたけど、今は就労支援の相談員をしている”という風に、本人の希望を聞きながらグループ間での人事異動も行なっているという。適材適所でやりたいことができる会社となっている。

心にゆとりを持てる職場づくりを目指し、業務の効率化を推進

パートまで入れて100人くらいのスタッフがいるという同施設だが、スタッフの誕生日には誕生日ケーキを贈ってお祝いするようにしているという。そんなアットホームな雰囲気が感じられる同施設だが、働きやすい職場づくりへの取り組みを伺った。

佐々木「心がけているのは、バタバタしない職場づくりです。日々の業務内容もそうですが、休みも希望する時にいつでも休めるようにしています。そうすることで、心にゆとりを持って利用者さんと接することができると思っています。産休・育休ももちろんありますが、最近は男性スタッフも育児休暇利用も増えてきたので嬉しく思っています」

古市「みんなが仲良くて、話しやすい明るい職場です。相談などもしやすくて、資格試験の時も前回受けたみなさんから、いろいろアドバイスをもらいました。勤務時間も意見を聞いてもらえるので、特に小さなお子さんがいるスタッフさんは働きやすいと思います」

業務の効率化を図るため、ICT化も進めている。

佐々木「処理にかかる時間を効率化するために、システムの充実にも力を入れています。随分前から、ダブレットを導入して紙を廃止しています。今回は、バイタル（血圧や体温、SpO2など）が人の手を介さずに自動入力ができるシステムを導入し、より正確に短い時間でバイタルチェックができるようになりました。日々の業務を効率化することで、スタッフが利用者さんと接する時間を増やすことにつながっています」

少し変わったものとして、同施設では『おしゃれをすること』を推奨している。

佐々木「若いスタッフも多いので“おしゃれを目一杯楽しみなさい”という話をします。プライベートが楽しくないと、仕事も楽しめないと思っているので、仕事に支障のない範囲でそれぞれのおしゃれを楽しんでもらうようにしています。若い子はネイルとかしている子も多くて、実はそれが利用者さんとの会話のきっかけにもなっていたりするようです」

古市「私も、ネイルをしたり髪色を明るくして、おしゃれを楽しんでいます」

これから目指していきたいところを伺った。

佐々木「利用者さんはもちろんですが、働く人にも選ばれるような施設を目指さなくてはいけないと思っています。『あおばさんは楽しいよ』『働くならあおばさんいいよ』という声が聞けるように職場環境をさらに整えていきたいと考えています」

古市「プライベートも充実できて、笑顔が溢れる職場です。ぜひ、あおばに来てください」